日本唯一の技術

淡路谷佳幸が一貫して作り上げる財布は100工程以上、特質した5つの技術を持ちます。

①厳選した上質な革のみを使用

数あるエイ革の中から一枚一枚手作業で柔らかさや、粒感を確認し厳選しています。
エイ革は選び方を間違えると鱗が引っかかったり飛んでしまう原因になります。

②光沢と滑らかさを出す丹念な手磨き

当工房独自の珠研磨を手作業で行います。
丁寧な手研磨を何度も繰り返し行うことによって、他には無い艶やかで美しい極上の光沢に仕上げます。

③時間を掛けた丁寧な貼り合わせ

接着箇所や素材、質感によって貼り合わせ方を変えています。
それによりそれぞれの部位に合わせた強度が生まれ、丈夫な接着を実現します。

④特許技術の美しく丈夫な手縫製

エイ革はとても鱗が硬く縫製が非常に難しい革です。
淡路谷佳幸が生み出した独自の縫製方法では、丈夫で美しく真っ直ぐに縫製することができます。

⑤何層にも重ねた強いコバ(フチ部分)

エイ革の裁断面は硬く鋭い為、コバ研磨は重要で大変な作業になります。
「コバ液を塗る→乾燥→手研磨」を約5回以上 繰り返し行うことで、 美しく丈夫なコバに仕上がります。


日本でたった1人の特許技術をもつエイ革職人 淡路谷佳幸のエイ革作品

エイ革は泳ぐ宝石と呼ばれ、古来より縁起物とされています。
当工房は難度の高いエイ革の特許縫製を確立し、全ての工程を手縫製にこだわりました。
上質な革のみを厳選し、丹念な手磨きを行い、一針一針丁寧に手縫いで仕上げた、丈夫で使い心地の良い作品です。財布の製作は100工程以上、淡路谷佳幸が一貫して作り上げます。
オーダー・アフターケアも承ります。

美しく丈夫な技術

一般的にエイ革の縫製は、エイ革に切れ目を入れて縫うか、鱗を避けてジグザグに縫製するものが多いです。その場合、鱗の角が引っ掛かり剥がれたり、縫いがガタガタになってしまい強度が弱くなることがあります。↓

なぜ手縫製にこだわるのか?

エイ革は丈夫な革ですが、溝を彫ったり穴を開ける等してミシンで縫う事も可能です。
ではなぜ手縫製にこだわるのか?
丈夫でアジが出てくるエイ革を長く使っていただく為です。その為に、強く長持ちする手縫製が必要と考えました。手縫いはミシン縫いと違い、糸が擦り切れても連続してほつれず、非常に丈夫な縫製です。そしてお修理もしやすくなっているからです。

ルナロッサ・ヨッピーの作品は特許技術により縫製強度が高くより壊れにくくなっています。
工業用のミシン針が折れてしまうような非常に強い力が必要な為、指や手首の力は通常の職人の腕とは異なります。

「ミシン縫製と手縫いの違い」
ミシン縫製は下糸を上糸がすくい上げて縫う為、糸が切れると連続してほつれる可能性があります。しかし手縫いの場合は、糸を交差して縫う為、一端が擦り切れても連続してほつれないという利点があります。馬具や靴などの擦り切れる可能性がある部分には、今だに手縫いが使われるのはこの為です。手間やコスト・技術が要る手縫いはアジがあるだけでなく、物理的に強い縫い方です。


エイ革の歴史

エイ革は古来より日本刀や武具に用いられる丈夫な革です。
身近なところではワサビのおろし金や宮大工のヤスリなど、1000年以上昔から、人と共にあり「サメ皮」とも呼ばれています。

天然皮革の中では最強と言われるほど非常に丈夫で、その模様・光沢・丈夫さから、開運や金運等「縁起の良い」ものとされています。
日本刀の柄部分には特に丈夫なオスの皮が用いられ、お殿様は鱗の綺麗さを見て自身の柄を作らせたそうです。
また、エイ革は日本だけでなく実用的で綺麗だったことから、世界各国で使用されておりました。

現代でも財布や鞄、剣道の胴や釣竿、おろし金など、様々なものに形を変え生きずいています。
全てのエイが装飾革として使用できる訳ではなく、日本近海には昔からいない数種類に限られます。
ルナロッサ・ヨッピーでは乱獲等で天然エイの減少を防ぐ為、政府や漁師に申請をして水揚げを行い、身は食用として現地を中心に食されます。