日本唯一の技術

淡路谷 佳幸が作り上げる最高品質のエイ革製品

エイ革は『泳ぐ宝石』と呼ばれ、縁起物とされています。古来より日本刀や武具に使われる程丈夫な革です。
ルナロッサ・ヨッピーでは、上質なエイ革のみを使用し、設計・研磨・貼り合わせ・縫製等、全ての工程を一貫して、行なっております。
丹念に手磨きを行い、滑らかな手触りと美しい光沢を出し、希少価値の高い革に仕上げます。その革を、淡路谷 佳幸がひと針ひと針丁寧に縫製し(特許出願中の技術)、作り上げます。
オーダー・アフターケアも承っておりますので、お気軽にご相談ください。

なぜ ルナロッサ・ヨッピーは手縫製なのか?

エイ革は丈夫な革ですが、溝を彫ったり穴を開ける等してミシンで縫う事も可能です。
ではなぜ手縫製にこだわるのか?
丈夫で使えば使うほど程アジが出てくるエイ革を長く使っていただく為です。その為に、強く長持ちする手縫製が必要と考えました。手縫いはミシン縫いと違い、糸が擦り切れても連続してほつれず、非常に丈夫な縫製です。そしてお修理もしやすくなっております。

※「ミシン縫製と手縫いの違い」 ミシン縫製は下糸を上糸がすくい上げて縫う為、糸が切れると連続してほつれる可能性があります。しかし手縫いの場合は、糸を交差して縫う為、一端が擦り切れても連続してほつれないという利点があります。馬具や靴などの擦り切れる可能性がある部分には、今だに手縫いが使われるのはこの為です。手間やコスト・技術が要る手縫いはアジがあるだけでなく、実は物理的に強い縫い方です。

エイ革に特化した独自の製法

エイ革の縫製は直線に縫い難く、工業用ミシン針が折れる程 丈夫な革です。淡路谷 佳幸が生み出した「淡路谷式」では、エイ革の鱗ごと手縫製する為、丈夫で真っ直ぐに縫製 することができます。特許出願中の技術。

 

一般的なエイ革の縫製は、エイ革に切れ目を入れて縫うか、玉縁(裁断面と縫いの粗を隠す方法)を施して鱗を避けて ジグザグに縫製するものが多いです。その場合、強度が 弱くなり、鱗の角が引っ掛かり剥がれてしまう事や、縫いが ガタガタになってしまう事もあります。

また一般的に裁断面を隠す方法を用いますが縁を巻く素材よりエイ革の方が強い為、 経年すると擦り切れてしまう可能性が高いです。

縫う力

エイ革の縫製は鱗の硬さや不均一さの為、手縫製で一針一針 縫うには、非常に力が必要です。長年縫製することにより腕に 特殊な筋肉が付いてきます。

エイ革に特化した研磨技術

エイ革の研磨は非常に難しく、ヨッピーでは丁寧な手研磨を行い美しい裁断面に仕上げます。

平らに研磨したものは、角度が変わるとキラキラと乱反射が綺麗なものになります。

ヨッピーでは、より滑らかな研磨を施す為、粒一つ一つ丸みを帯びた研磨を手作業で行います。一つずつ確認しながら手磨きしていくので、時間と技術は掛かりますが仕上がりは極上のものになります。

手研磨作業

作品の特徴

使うほどに愛着が増すヨッピーの作品には特徴があります。

ヨッピーでは天然の一枚革を使用し、裏張りに布やノビドメシート等を使用しない技法を用います。それにより、カードの枚数に合わせて革が馴染んでいき、コンパクトながら収納力のある作品になっていきます。初め部分的に歪んで見えることもありますがこの為です。

ヨッピーの作品は、樹脂を調合し貼り合わせを行います。 その為、始めは全体的に堅い印象がありますが、使い込む程に全体的に柔らかくなります。作品が卵型になるように内反り設計しております。カードポケット等も型を付け馴染ませる事により、枚数が入る様になります。

作品の縫い合わせ部分には接着剤をほとんど用いません。手縫いでの調整(縫い位置をズラす事等)を行い、ファスナー部分の干渉防止やお修理時のメンテナンスがしやすいようになっております。

天然皮革の為、同じ色番であっても色の濃淡やムラ、シワの入り方等は一つ一つ異なります。天然皮革の証拠でもあります。

シリアルナンバー

20万円以上の作品にはどこかに作者自身の直筆で日付・場所・名前が書き込まれており、唯一無二のオリジナルであることが分かるようになっています。

エイ革の歴史

エイ革は刀剣の柄やおろし金など、千年ほど昔より人と共にあったもので「サメ皮」とも呼ばれています。
天然皮革の中では最強と言われるほど非常に丈夫で、その模様・光沢・丈夫さから、開運や金運など「縁起の良い」ものとされています。柔らかさと丈夫さを兼ね備え、硬い鱗を持つことから、非常に加工が難しいとされている革でもあります。