手縫いとミシンの違い
ミシン縫製は下糸を上糸がすくい上げて縫う為、糸が切れると連続してほつれる可能性があります。しかし手縫いは糸を交差して縫う為、擦り切れても連続してほつれないという利点があります。馬具や靴等の擦り切れる可能性がある部分には、今だに手縫いが使われるのはこの為です。手間やコスト・技術が要る手縫いはアジがあるだけでなく、物理的に強い縫い方です。
淡路谷佳幸が縫い上げます
ミシン針が折れてしまうような非常に強い力が必要な為、指や手首の力は通常の職人の腕とは異なります。
最高級のエイ革のみ使用
エイ革には様々なランクがあります。一粒一粒取れやすい鱗がないか、手作業で確認し、粒の揃った柔らかい革のみを使用します。
美しい光沢の珠研磨
丁寧な手研磨を繰り返し何度も行うことで、他には無い艶やかで美しい光沢を出した滑らかな手触りの革に仕上げます。
作品に合わせて変える革の張り感
接着方法を細かく変え、数日から数週間かけて圧着と乾燥をし、丈夫な貼り合わせを行います。時間を掛けた丁寧な貼り合わせを行うことにより、布のように柔らかい物から硬くしっかりしたベルトまで作品の特性に合わせて調整します。
薄く何層にも重ねた強いフチ
エイ革の裁断面は硬く鋭い為、フチ処理は重要な作業になります。「塗り→乾燥→手研磨」を約5回以上 繰り返し行うことで、 美しく丈夫なコバに仕上がります。